修羅場だらけの人生?ブログ

定職も持たず根無し草のように生きる両親の元に生まれ13歳で自殺を考え始め、16歳からストーカーされ、流れに逆らえず結婚。そして修羅場だらけの人生は本格化した・・・

ぎくしゃく三角関係を切る

 一人の友人がいました。いえ 今となっては、友人とも呼びたくありません。
彼女は 私の同居人の親しい知人と、愛人関係にありました。
つまり 私と彼女は「愛人同士」として出会ったのです。お酒の席で一緒になったり
何度か、カップル二組で旅行もしたことがあります。かなり長い付き合いでした。
 
 私達の関係が変わったのは、知人が癌を患った事がきっかけでした。
発見された時は 既に末期ステージで、余命は一年と宣告され入院したり、自宅での
闘病生活を余儀なくされ 今から一年半程前死去してしまいました。
 当然、隠し女であり愛人の彼女は、知人の闘病生活や入院や葬儀に関与する事ができません。
そこで 奥様とも交流のある同居人が中に入り、見舞いに行っては彼女に知人の状態を情報提供するという構図が出来上がっていったのです。
 同居人・彼女・私の三人は自然と行動を共にすることが多くなりました。
そして知人が亡くなってからも、傷心の彼女を慰めるという目的のもと三人の関係は、続いてゆくことになったのです。
私と同居人の間に すんなりと彼女というピースが入りこんだのです。彼女は 持ち前の人懐こさで「パパさん」と呼びかけ同居人の心に入り込みぎくしゃくした三角関係が出来上がりました。

 知人が亡くなって半年が過ぎた頃 旅行好きの同居人が彼女に「一緒に旅行に行こう」
と誘いました。酔うと 誰でも旅行に誘うのが同居人の癖です。でも誰も社交辞令の一つと軽く受け流し 実現したことは有りませんでした。
 ところが彼女は、二つ返事で喜んで誘いを受けたのです。
ここで私が、反論の意思など発せる状況ではありません。

 男一人・女二人で一部屋に寝るという旅行は 実行されました。
彼女は 部屋にパートナーの遺影を飾り、食事処にも遺影を置きました。話題は死去した知人の思い出話ばかりでした。二人は盛り上がっていましたが、私は不快でした。
 死者に鞭打つようで 悪いのですが、私は知人を様々な理由で嫌いだったのです。

 この遺影を伴ったあほらしい旅行は、二度繰り替えされました。
三度目の誘いは 勇気を出して私がすんでのところで彼女を制止しました。
そして四度目、私はキレました。
 二人で行った夜景の綺麗なホテルでの食事の時 同居人が「今度は彼女も連れてきたいな」といった言葉に怒りがこみ上げ声を荒げました。「どちらか一人にしたら?!」と。
 
 さすがに、同居人もギクッとしたようです。嫉妬と言われればそれまでです。でも私が彼女の立場だったら、カップルの旅行にノコノコついて行くことはありえません。遺影を飾るほどなら 旅行など行かず静かに喪に服していればよいのです。結局倫理感が全く違うのです。私を感情も意思もないペット扱いの身勝手な男が一番悪いのは分かっています。 プラトニックでも浮気には違いありません。

 彼女との自然消滅を望んだのですが、結局後味の悪い別離となり終わりました。
 そして 私と同居人の間の信頼関係にも歪みが生じてしまったのです。
愚かなことではありませんか。何故私には平坦な道がないのでしょうか?